【脱原発テントに、反原発美術館がオープン】
(第2弾、写真多数掲載、拡散希望)
ー経産省前テントひろばニュース第67
号ーーテント設置1552 日 川内原発・再稼働糾弾!ー
第2テントにて来年8月まで開催。テントひろばでは、脱原発を願い、原発再稼働・原発輸出を止めたいと願う市民たちの声を、今まで以上にアピールするために、テントの丸ごと1 棟を、美術館としてオープンすることになりました。この美術館は、テントが国家権力によって破壊される最後の瞬間まで存続し続けます。
◎12 月5 日、反原発美術館がオープン(I.K)
12 月5 日、映画監督早川由美子さんの企画で第2
テントに反原発美術館がオープンする日。朝テントに着いたらテント前にテーブルが出ていてテント内にあった文房具など色々なものが並んでいた。こんなにたくさんのものがあったのかとびっくり!
今日はアーティストの井上ヤスミチさん、長谷川直美さんがテントの内側に絵を書いて下さると言うことでまずテントの中の片付けから始めたようだ。荷物をみんな出した後、まずテントの内側を拭き掃除してペインティングが始まった。井上さんはダイナミックに絵の具を塗り始めたが長谷川さんは慎重にコツコツと薄いオレンジ色を使って書き始めた。お二人がいきなり広いキャンバス(テント側幕)に立ち向かう姿を見て驚いた。
早川さんはお二人のサポート役で必要なものを集めたり、周囲への気配りをしていた。日比谷野音の集会に行く人たちなどが立ち寄って制作の見学をしていった。完成には時間がかかりそう。どんな絵が出来るか楽しみだ。(I.K)
【脱原発テント日誌12月19日(土)版】(拡散希望)
経産省前テントひろば1561日
◎私たちの怒りのコールは届いたか 12月18日(金)(I・K)
12時半にKさんと交代のためテントへ、武器輸出反対の集会に行ったYさんが居てくれたので助かった。Eさんの知り合いと言う方が来てカンパして下さった。3時過ぎKさんも戻り、第2テントのHさんも来てくれたのでYさん帰宅。テント美術館のことを知って松戸から来たご夫婦、版画を見て感動し写真を撮ってカンパをして下さり、金曜行動に向かって行った。4時過ぎてテント前は賑やかになった。久しぶりにテーブルを出してお茶のサービスをする。
5時からの経産省前抗議行動、淵上さんが経産省への怒りを滔滔とのべた。川崎の女性が「毎週原発反対の金曜行動で夜遅くなりおなかが空いてシュークリームなど食べ太ってしまった。早く原発をやめて欲しい経産省の皆さんも一緒に反対しましょう!」と言ったのが印象的でした。
飯館村から牛のオブジェを積んでやってきた吉沢さんも経産省への怒りを強い口調でぶつけていた。私たちの怒りのシュプレヒコール経産省に届いたかな?
私は抗議行動が終わって6時過ぎにテントを離れた。帰宅ラッシュだったが親切な男性が席を譲ってくださって幸いでした。
(I・K)
◎ 第二テントでは版画のワークショップがあった 12月19日(土)
(I・K)
10時にテントに着いたらYさんだけが留守番をしていた。テント前は冷たい風が吹き荒れていた。後ろの木々の葉もほとんど落ちて寒々しい。カイロを貼り、膝掛けをして座り込む。午前中は寒いせいか人影もまばらだ。昼近くにあちこちで作業している人たちが昼食を買いにと、通る。
テントには仙台から来たカップルが訪れ話していった。女性の実家は福島の市内だそうだ。つい最近庭の除染をしてくれたそうだが、取り除いた土は結局自分のところに埋められただけ。こんな状態なのに原発を再稼動するなんて信じられないと言っていた。全くです。
午後になりやっと通る人も増えて賑やかになった。自作のプラカードを何枚も持ってやって来た方、カンパをして下さりテントがあるうちにと記念写真を撮って行かれた。
霞ヶ関ビルは何処ですか?日商ホールは?ケルンは?etc テントは、まるで霞ヶ関案内所だ。でも、人のお役に立てるのは嬉しい。
1時から第2テントで版画のワークショップがあった。何人ものアーティストの方が集まって作業をしていた。どんな作品が出来たのかな?私は身体が冷え切ってしまったので3時前にテントを離れた。
(I・K)
◎ 伊方の堀内美鈴さんから報告
件名: 伊方原発異常・冷却用海水が漏出および浜岡5号機について
四国電力東京支社前抗議行動、おつかれさまです。いま伊方で再稼働が問題になっているのは3号機ですが、既に報道されているとおり、 昨日、運転停止中の伊方原発1号機で冷却用海水が漏れました。また、浜岡原発5号機についても記事が掲載されています。
『伊方原発A区分異常 冷却用海水が漏出 放射性物質は含まず』
(2015年12月16日愛媛新聞)
四国電力は15日、運転停止中の伊方原発1号機(伊方町)のタービン建屋で、使用済み燃料プールを冷却するためなどに利用する海水約94立方メートルが配管から漏れたと発表した。配管に水が通らないようにしていた電動弁が機能しなかった。海水は放射性物質を含んでおらず、外部への放射能漏れはないという。
県は電動弁が安全上重要な機器であり、故障だった場合は国への報告対象になるとしてA区分異常(即時公表)と判断した。四電は14日にも作業員が骨折する事案を公表しており、2日連続のA区分異常となった。
四電によると、長期停止している1号機を維持するための点検で、15日午前10時47分に海水が通る3系統のうち2系統目にも送水を始めたところ、同11時8分にタービン建屋排水槽の水位上昇を示す信号が発信した。運転員が現地確認すると、電動弁を閉めて海水が通らないようにしていた残る1系統で漏水していた。同系統では点検のために配管を取り外したままにしていた。電動弁とは異なる弁を閉めて、同11時40分に漏洩は止まった。
電動弁はモーターで作動し、中央制御室で操作できる。使用開始時期は不明だが、2010年5月に分解点検を実施し、今年12月11日にテストをした際に異常はなかったといい、四電は機能不全の原因を調べている。機器故障や人為ミスなどの可能性があるとみている。(藤中潤、阪和舞)
『震災で海水流入し、さび 原子炉圧力容器継続使用が可能 浜岡5号機 中部電発表』
(2015年12月16日愛媛新聞)
中部電力は15日、東日本大震災に伴い運転停止した後、原子炉に海水が流入した浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)について、さびが生じた原子炉圧力容器などの機器は継続使用が可能とする評価結果を発表した。圧力容器には、直径最大9ミリ程度のさびが分布している。超音波試験などでさびの大きさや深さを調べた結果、圧力容器は十分な厚みがあるため機能に影響はないと判断した。
関連URLs:
◎経産省前テントひろば 反原発美術館(Occupy Kasumigaseki Anti-nuclear Tent Museum)
⇒ https://www.facebook.com/antinuketent2015/?pnref=story
◎原発いらない女たちのテントひろば
⇒ http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
◎経産省前テントひろばコミュニティFB
⇒ https://www.facebook.com/tentohiroba/?fref=ts
◎ 経産省前脱原発テントホームページ
⇒ http://tentohiroba.tumblr.com/
【経産省前テントひろばテント日誌11月10日(火)版】
-経産省前テントひろば1522日-
◎ 段々と年末が近づくテントだが…(三上治)
忘年会の知らせが、ちらほらと舞い込む季節になった。今年はどうだったかと自然と回顧していることもあるが、どうやら「今年は良かった」とは思えることは少ない。そういう感慨を持つ人の方が多いのではないか、と密かに推察をしているが、私事では3月入院のことがある。前からいくらかは気になっていた心筋梗塞などのことだが、病状の発見が早かったことを幸運と言うほかない。これは予想もしなかったことだけれど、その後にもいろいろと健康上のことに気を使う羽目になることも続いている。体というか、健康にというか、それにはいくらかの自信があって無頓着に過ごしてきたことの反省を何かが促したこととして受け止めていけばいいのか。自分についての小さな変化の訪れた今年だったのだが、さてテントはどうなのだろうか。
2月26日にテント裁判の地裁判決があった。テント裁判は国側から仕掛けられたものであったとはいえ、テントの存続に関わるものだけに重大事であった。この判決は国側の訴えを全面的に認めたものであり、予想されていたこととはいえ、衝撃的なことだった。管理地の侵害という形で、国側が脱原発の訴えを門前払いでも喰らわすかのように排除する構造の現認を改めて確認させられることであったからだ。5年目に入るテントだが、夜遅くまで灯りも消えない経産省を見上げながら、彼らはどのように原発事故を総括(反省し)、また、原発再稼働を準備しているのか。誰が、どのようにそれを決定しているのか、と何度も思った。彼らは原発の再稼働や存続に反対する多数の国民(市民や地域住民)の声を聴こうとしているのか。それらは十二分に分かっていても、無視をせざるを得ない何かがあるのか。彼らが原発を存続させる理念的の根拠は何か。僕らは経産省の中でことを進める人たちのことを、あれこれ想像し、問いを投げてきたのである。このことは何故、誰が、どのように原発を推進しているかの問いかけであるが、それは同時に原発をどのようにすれば廃棄できるかを問いかけていることでもあった。裁判は僕らの問いかけが、山のこだまのように空しく返ってくるように思われるものだった。仕切り直しとして、控訴審はあったが、事態は同じだった。
原発を推進する国や権力、あるいは電力業界などの動きに対して闘う脱原発、反原発の運動は総合的であるほかない。それは政治的・社会的な多様な形態を持つものであり、一見すると何のつながりもないように見えるものが深くつながっているようなものだ。この総合的ということは運動が重層的にあることを意味する。ということは、個々の運動はその一部をなすにすぎず、それぞれは個別的(現象的には孤立的)にあるのであり、この総合性は想像力において確認して行く他はない。いうまでもないことだが、脱原発運動はまた、他の運動(たとえば辺野古新基地建設反対の運動や戦争法案に反対する運動)と重層的な関係にある。個々の運動が陥りがち孤立感から解放されているために、総合的な展開を、重層的な形態の姿とともに感受していることは大事になる。個々的な存在でありながら、他の運動と関係しているのであり、つながっていることの感覚は運動を内から支える力なのだ。権力の動きだけでなく、運動にも想像力が働くことは大事だ。運動は、ほっておけば、内向きになり、孤立感を深める。それは僕らが個々的な存在であることに根拠を持つ自然過程だが、想像力を働かせることでこれを越えなければならない。そして、ちょっとした行為が、例えばテントや官邸前に寄ってみることなどの事が、想像力を動かす契機になる。人間は面白いもので、ちょっと体を動かすということが予想外のことを生じさせるのだ。テントという存在が、いろいろのことを生んでいるようにである。
裁判は最高裁への上告が提出され、それも認められた段階である。これから最高裁での裁判になるが、高裁は地裁判決にあったテント撤去の仮処分を認めているから、国側はそれをいつ行使してくるかはわからない。でも、裁判は国側の提訴であり、それと関係なく国側の撤去の動きは当初からあるのだから、そこに戻っているに過ぎない。その意味で、テントはそれを確認して、対応力を強めて行かざるを得ない。それだけの事である。テントは経産省側との緊張が強まる中で、泊りなどの体制も強化されている。僕らが、テントひろばという形態で提起した初源のところに事態はあるのだから、その当初のことを繰り返し確認しながら前の方に向かっていくしかない。
僕らの問いかけを無視し、閉じられた機構のなかで、原発の再稼働や存続が決められていくことは僕らに厚い壁を意識させるが、壁の内側ではそれなりの流動は起こっているのであり、彼らが確信を持ってことを進めているのではない。彼らの僕らに問いかけの無視は彼らの確信の強さを意味しない。これは僕らが、経産省を見上げ問いかけを発しながら推察してきたことだ。国会周辺で人々の粘り強い、そして従来とは違う意思表示が続いていることは彼らの内部にも影響を与えているはずだ。国会周辺では官邸前抗議行動に続いて、毎月19日は「総がかり行動」が提起されているし、毎日、国会正門前の行動もある。これまでには見られなかった光景が出現しているし、それは権力の側に大きな影響を与えているのだ。こうした運動というか、風景にテントはそれが存在することで、影響し、また、それらから影響されつつ存続している。忘年会で楽しむのもよし、だが、時間を見つけてテントに足を運びテントならでは楽しみをみつけるのもいいものだと思う。テントを含めて国会周辺で楽しい事柄を実現するのもいい。今年こそ、テントや国会周辺で何かをやろうという人は是非とでもいうところであろうか。
(三上治)
◎テントに二ユース65号ができました。(添付します)(E・O)
今日、ニュース65号を添付の内容で発行しました。1500部印刷し、テントに500部届けておきました。なお、東京高裁で上告状が受理されたことから、テントの強制撤去の仮執行については、経産省が一定の考慮をするものと思われますが、法的には執行が出来ないわけではありません。継続して、泊まり込み体制を強化する必要があります。
(E・O)
[経産省前テントひろばニュース65号]
テントひろば弁護団 10/26に上告状を提出:
★不当な判決が出される
先月26日、東京高裁は「控訴棄却」「訴訟費用は控訴人らの負担とする」との判決によって、今年2月の地裁での不当判決を追認した。
今回の高裁判決は、テントひろばが被告2名だけで運営されているのではなく、原発事故被災者を含む多くの国民によって支えられ、ポケットパークにテントを設置することによって、国民が経産省・国の原発政策に異議を申し立てている、といった本件訴訟の本質問題についての判断を回避している。そのうえで、国の請求する「テントの撤去」「損害金の支払い」を認め、再び判決確定前の仮執行まで容認した点では、今年2月の地裁判断と同様である。
テント弁護団は、即日に東京高裁に対して上告手続きを行った。今月11日に上告状が受理され、年末から最高裁で審理が始まる予定。
★記者会見と声明
10月29日、テントひろばでは記者会見が行われました。出席した弁護団の宇都宮健児副団長、大口昭彦弁護士、応援団の鎌田慧さん(ルポライター)、内藤光博先生(専修大学教授・憲法学)、経産省前テントひろばの被告淵上太郎氏と正清太一氏、そして江田忠雄(第1テント)、寺崎明子(第2テント)、高瀬晴久(第3テント)の各氏からそれぞれ発言を受けました。
大口弁護士は上告に際して申し立てた訴訟救助と仮執行停止が不当にも高裁第24民事部(高野裁判長)により却下され、損害金について仮執行が強行されたと報告、「不当判決に対する経産省前テントひろばの声明」(前号参照)を渕上氏が読み上げました。さらに、各人から「テントを守ろう」という力強い挨拶を受け、その後、経産省前で抗議行動を行いました。
テントひろばでは、毎週金曜午後5時から1時間、経産省前でテント強制撤去に反対する抗議を行っています。また上告費用(約100万円)相当の印紙等を補正命令に応じて支払って、上告は認められました。ちらし「テントを守ろう」で上告却下とした記載は、誤りです。
★表現の自由への制限は違憲
本紙第63号(10月23日発行)では、控訴審判決を迎えるに当たって、高野裁判長に対して「裁判所に対する国民の信頼」を高める姿勢を貫いて、表現の自由を求める主権者へ公正な判決を出すように要望してきた経過を報じると同時に、表現の自由の保障について、以下の指摘をしました。
戦後制定された日本国憲法には、「集会、言論、出版その他の一切の表現の自由は、これを保障する」(21条)とあります。
これは、明治憲法が「日本臣民は法律の範囲内において言論著作印行集会及結社の自由を有す」(29条)としていた表現と異なり、「法律の範囲内において」という制限が外されたことに着目する限りでは、現行憲法下では行政府はもとより、立法府(議会)などで人権制限を行える法律は作れないものであると理解されています。
しかし、今年2月26日の地裁判決では、テントひろばの土地使用申請を経産省が拒絶したことをもって、それが単に国有財産法や経産省所管の国有財産取扱規定を根拠とするものであるにもかかわらず、それを理由にして表現行為としてのテントひろばの存在まで否定し、テント撤去と「損害金請求」を認めています。これでは、2012年に発表された自民党憲法改正草案で、表現の自由は「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動」には認めないとし、明治憲法並みの人権制限に戻そうとする意図に迎合したものではないでしょうか。表現の自由の保障については、例えばアメリカ合衆国憲法が「連邦議会は、…平和的に集会し、苦情の救済を求めて政府に請願する人民の権利を制限する法律を制定してはならない」としていることも想起すべきです。
このように指摘したのは、東京高裁で憲法の規定する「表現の自由」がテントひろばに対して認められるか否かによって、その勝敗が決まると思われたからです。ところが、控訴審判決は「表現の自由の保障を考慮しても、本件(土地使用)申請に対する不許可処分は適法であって、本件土地の管理者において1審被告らの占有使用を許容すべきであるとはいえない」と、地裁判決同様に、経産省の対応を追認しました。
★控訴審判決の不当性
高野判決は「表現行為の目的や動機、表現行為の具体的内容がどのようなものであるかによって、憲法21条1項による表現の自由の保障に差異を設けるべきではない」としつつ、「人間に値する生存の確保のためのやむにやまれぬ意見表明であり、生存権に基づいて原発に反対するものであるからといって」、「本件土地部分において表現行為を行うことが憲法上、特別に保護されるべきであるということはできない」(第9頁)というのです。そのうえで、裁判提訴に先立って経産省が国有財産の「使用許可の制度」(国有財産法および国有財産取扱規定のこと)によりテント設置を拒絶したことについて、この「不許可処分は適法というべき」として、「本件土地部分に本件各テントを設置して長期にわたり占有使用することは、表現の自由として許容される範囲を超える」(第7頁)と断定し、国有財産法などを「人民の権利を制限する法律」として容認しています。
★内藤意見書の意味
表現の自由については、高裁にテント弁護団から意見書が提出されました。意見書は専修大学の内藤光博教授が作成したものですが、そこでは「パブリック・フォーラム」の法理に関連して、「それぞれの具体的状況に応じて、表現の自由と所有権、管理権とをどのように調整するかを判断すべきこととなり、前述の較量の結果、表現行為を規制することが表現の自由の保障に照らして是認できないとされる場合がありうる」という、伊藤正己裁判官が「駅構内ビラ配布事件」最高裁判決で述べた補足意見が引用されています。
高野判決は、内藤意見書を完全に無視して「本件土地部分(ポケットパーク)をテントひろばとして使用して原発反対等の種々の活動をすることができないからといって、1審被告ら自身の憲法上の生存権が損なわれるものでない」とか、「東日本大震災による原発事故により、多くの人が深刻な被害を受け、苦難に陥ったことから、テント広場(ママ)に参加するものは、やむにやまれぬ思いで原発に反対する行動に加わったものと理解される」(第10頁)としても、「1審被告らに本件土地部分をテントひろばとして使用する特別の権原が生じ、あるいはその使用が違法と評価されないとする法的根拠はない」(第10頁)としています。
しかし、高野伸裁判長が原発事故被害者の基本的人権、および人権侵害に対する被害回復を真に想起するのであれば、現行憲法の21条を正しく解釈して、上記で引用した判決理由書9頁の文章に代えて、「人間に値する生存の確保のためのやむにやまれぬ意見表明」なのだから、ポケットパークでの原発に反対する表現行為は「憲法上、特別に保護されるべきである」と記載すべきだったのです。
今回の控訴審判決は、裁判所が自民党憲法改正草案と同じレベルの判断によって、明治憲法並みの人権制限に戻そうとする意図を有しているものと疑われても仕方ありません。【添付おわり】
◎ テント企画の映画会
次回は11月14日(土)19時からです。
いつも通り、映画は無料、懇親会(ディスカッション)はカンパ制です。
場所は第二テント、万が一の時は事務所の予定です。
タイトルは「文革宣伝画」
胡傑監督最新作です。
文化大革命の時代にポスターや壁画、ビラなどプロパガンダ絵を描いていた人々のインタビューからなるドキュメンタリー。 本邦プレ初公開、日本語字幕付き
先週、字幕付を入手した出来立てホヤホヤです。
<イベント紹介>
◆テント撤去するな!経産省抗議行動
日時:11月13日(金)17時~18時 (毎金曜日継続)
場所:経産省正面歩道
主催:経産省前テントひろば
◆再稼働反対!首相官邸・国会前抗議
日時:11月13日(金)18時30分~20時 (毎金曜日継続)
主催:反原連ほか
◆★緊急集会★
~TPP協定文リリースを受けて~このまま「批准」させてはならない!
日 時:2015年11月13日(金)18:30~21:00 ※開場18:00
会 場:連合会館203会議室 ※地図はこちら
発言者:山田正彦(元農林水産大臣、TPP交渉差止・違憲訴訟の会幹事長)
首藤信彦(TPP阻止国民会議事務局長)
内田聖子(アジア太平洋資料センター事務局長) ・・・他
主 催:NPO法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
◆私たちはあきらめない!戦争法阻止!安倍内閣退陣!国会正門前集会
日時:11月19日18時30分~ (毎月19日継続)
場所:国会正門前
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
◆脱原発をめざす女たちの会11.23集会
講演:*原子力を廃絶するために必要なこと~小出裕章
*福島の今~武藤類子
日時:11月23日(月)13時~
場所:浜離宮朝日ホール(小)
主催:脱原発をめざす女たちの会
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《5・28経産省前弾圧事件》
【「仲間を返せ!」炎天下のなか激励行動~5.28経産省前弾圧事件】
みなさん、シェアをお願いします。シェア拡散が、大事な意思表明です。デモ参加、賛同署名と同じです。
◎「仲間を返せ!」炎天下のなか激励行動~5.28経産省前弾圧事件
レイバーネット日本 写真速報2015/0531⇒
http://www.labornetjp.org/news/2015/0531shasin
「3ヶ所への分散留置!接見禁止!」。5月28日夜、経産省敷地に入ったとして「建造物侵入罪」で逮捕された3人の処遇をみるだけで、この事件が「治安弾圧」事件であることがわかる。事件は、経産省の門扉の外でのささいな出来事にも関わらず、強引に立件されており、沖縄辺野古の山城議長逮捕事件を彷彿させる。
3人とも、反原発・戦争法反対・沖縄問題の抗議行動の先頭に立っていた人たちだ。中央署と丸ノ内署そして東京の最南端にある東京空港署にそれぞれ留置されているが、31日午後には、炎天下の中、東京空港署に130人が押しかけ激励行動を行った。警察署前では10名以上の警察官が阻止線を張っていたが「仲間を返せ!」「ガンバレ!ガンバレ!」の大コールに圧倒されていた。その声は確実に留置された仲間に届いてはずだろう。5.28経産省前弾圧救援会もつくられ、反撃が始まっている。(M)
動画:経産省前弾圧・東京空港警察署に激励行動⇒
https://youtu.be/GVj0YVqcIsU
2015年5月28日に経産省前で不当に逮捕された3人は分散留置されている。その一人は羽田空港のある「東京空港警察署」だ。31日、炎天下のなか130人の仲間が激励にかけつけた。撮影=レイバーネットTV
ー5.28経産省前弾圧救援会の声明ー
去る5月28日、「戦争法案反対国会前集会」を終えた3名の仲間たちが、経済産業省本館の門扉外側のスペースで抗議行動を行っていたところ、警備員の通報を受けた警察官により身柄を拘束されてしまいました。
拘束された3名の仲間たちは、日頃から経済産業省が関わる社会問題(原発政策、TPP、「武器産業」推進政策等)に抗議する行動を呼び掛けるなど、さまざまな市民運動に積極的な役割を担ってきただけに、一緒に運動に参加してきた多くの市民のみなさんから大きな心配の声が上がっています。
そうした市民の声をモチベーションとして、逮捕拘留された3名の「仲間たち」の即時解放と彼等のサポートを目的に、一人ひとりでは小さな力でも結集して大きな救援の力となるように、「5.28経産省前弾圧救援会」が立ち上がりました。
「弾圧」の語義を改めて調べてみると、「力や権力の不当な行使によって抑圧されること」とあります。
今回のケースは、経産省という「権力」が、建造物ではなく敷地内に市民が少々立ち入ったというだけで、なんら実際的な被害が無いにも関わらず警察に通報し、現場の状況に鑑みて逮捕が妥当かどうかの十全な検討を欠いたまま警察が強制力を「不当に」行使して逮捕に至り、現在においても、依然勾留が続いている状態は、まさに「抑圧」であり、「弾圧」に他ならないと考えます。 もちろん、逮捕された3名の仲間たちが警官らに対して暴力行為を働いたことも一切ありませんし、公務執行を妨害したことも一切ありません。
そして、「戦争法案」国会審議や原発再稼働政策が現前化した今、まさにこの国の在り方そのものが問われている状況の中で、市民の声を牽引する役割であった3名が弾圧されている状態は、国会情勢と市民運動の分断を謀ったものと疑われても仕方がないでしょう。
救援会では、現在も勾留されている3名に対するこうした基本的人権侵害を許さないことをここに表明し、3名を即時釈放することを強く要請します。
また、この弾圧が市民運動全体への抑圧へと拡大することが無いように、みなさんと力を合わせて行動してまいります。
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